カナダCo-op(コープ)留学完全攻略 2025年版
25年 最新の注意点
25年のCo-opは春に締め切られる可能性
25年2月現在、Co-op留学のお問い合わせが増えています。
お問い合わせの数に比べてPAL(州政府が学校に発行するビザ申請の許可書類。学校によって定員が決まっています)の数が少なく、かなり早くPAL発行数が定員に達する見込み=コープの募集も早期に終了する見込みです。
25年分のPAL発行数が定員になった場合、25年中のCo-opプログラムへの参加はできません。
あるバンクーバーの私立カレッジでは「春までにはPALが定員に達すると思われる」と言います。
25年中のCo-op留学を考えている方は早めにご相談ください。
(PALの発行数は学校によって異なります。)
最新 コープ留学の変更点
語学力証明方法の変更
2025年1月より、バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州で新しい語学力証明の要件が追加されました。
これまでは学内テストで英語力証明が可能だったものが、これからは公式英語テストスコア*の提出が必要です。
*公式英語テストスコアは学校によって認めているものが異なります。
(参考)
IELTS (International English Language Testing System)‐Academic
TOEFL IBT (Internet-based Test of English as a Foreign Language)
Cambridge Main Suite Exams
Cambridge Business
CAEL (Canadian Academic English Language)
Duolingo
PALの取得
2024年1月22日以降学生ビザ申請には、各州・準州より発行された就学認証レター:Provincial Attestation Letter(PAL)の提出が必要となりました。
PALの発行数は学校によって異なります。
その年のPALの発行数が定員に達した場合、その年の募集は打ち切られますので注意してください。
また、毎年発行数は更新されるので希望するタイミングでカレッジがPALを発行してくれるか等事前に確認するようにしましょう。
残高証明の必要額
1年以上の留学では、20,635カナダドル以上の残高証明が必要です。
滞在期間が1年未満の場合は、月割りで計算されます。
目次
1.Co-op留学(コープ留学)とは
Co-op留学(コープ留学)は、主にはカナダのカレッジ(日本で言う専門学校や大学)において提供されている実務経験プログラムです。
専門分野の学習 → 有給インターンシップの2段階で構成されています。
(必要に応じて事前に英語研修を受けることができます)
コープ(Coop)プログラムに参加することで、専門分野での実務スキルを磨きながら、企業や組織の中での実践的な経験を得ることができます。
Co-op留学は理論を学ぶだけでなく、実際の業務に携わることで実務力を身につける貴重な機会です。
Co-op留学の特徴
コープ留学の特徴は
・専門分野を学習した期間=有給インターンの期間
・専門分野の学習、インターンはそれぞれ最短4か月から参加可能
・学んだ専門分野=インターンシップ先の職種、業務
・カレッジでの学習期間中は週に20時間までアルバイト可能
といった特徴があります。
2.Co-op留学のメリット
有給で働けるので留学費用が抑えられる
大学生や社会人など、コープ留学を考える人にとって第一のメリットと言えるのは「費用面」でのメリットです。
Coop留学ではカナダで働きながら学べるので渡航後の費用が抑えられます。
例えばバンクーバーのあるBC州の最低賃金(時給)は17.40カナダドルで日本円にすると1800円くらいです。
学校への通学期間に週20時間働くことで月に14万円くらいの収入が得られます。
さらにインターン期間はフルタイムで働けるので、月に28万円ほどの収入が得られる可能性があります。
前半の学校に通っている期間でもかなりの収入が得られる可能性がありますが、後半のインターン期間では十分に生活費を賄える計算になります。
カナダでは語学留学だけの場合には働くことはできません。またワーキングホリデーには年齢制限もあります。
その意味でも収入が期待出来て、専門分野を学びインターンもした。という経験値が得られるコープ留学は、非常に魅力的な留学方法と言えます。
語学留学との差別化 キャリアアップに最適
語学力アップだけを目的とする語学留学との差別化も大きなメリットの1つです。
例えば当たり前のように英語を使う職種(商社、メーカー、貿易、航空業界、世界的ホテルチェーン)に就職を考えている場合「英語はできて当たり前」です。
そんな時には英語にプラスして何をアピールできるかが重要です。
コープ留学では、カレッジのカリキュラム終了で得られる修了証、インターン先から得られる経験、推薦状が大きな武器となります。
これだけでもコープ留学の大きなメリットになります。
英語力のアップ
英語は学ぶだけでなく、実際に使うことで洗練されていきます。
コープ留学前に事前英語を学ぶとき、カレッジに進学するんだ。という明確なモチベーションを持って英語を学ぶことが出来ます。
カレッジに進学してからはディスカッション、プレゼンテーション、エッセイの作成などを通じて、学んだ英語を活用することが出来るようになります。
さらにインターン先では、将来の職場で使われる単語、フレーズ、表現力を磨くことができます。
海外留学を目指す中で、就職活動・転職活動の際にアピールポイントとして英語力を伸ばしたい。と考えている方にとってコープ留学は最適な留学プラント言えるでしょう
年齢制限なし 31歳以上も参加可能
海外で働く経験をしたい、と考えている社会人の方も多いでしょう。
ただ36歳以上になると、フルタイムで働けるワーキングホリデーやセカンドワーキングホリデー(35歳まで申請が可能)には参加することが出来ません
仮に30歳以下でもワーキングホリデーは定員があったり専門的な職場で働けないなどのデメリットもあります。
その点Coop留学は、専門的な講座で学び、学んだ内容に準じた職場で働ける
スタート日が決まっているのでスケジュールを立てやすいといったメリットもあります。
日本のキャリアに関係なく働ける
海外で働く場合、アメリカやオーストラリアでは、企業で働くインターンシップに参加するには大学在学中であるか卒業していること、といった学歴が求められます
社会人の場合には今までの職歴に関係した業種・職種でしかインターンはできません。
カナダのCoop留学は高校卒業資格で参加が可能です。
またそれまでに学んだことの無い内容でも、カレッジで学んだ内容に関連していれば、その業種・職種でインターンをすることが可能です。
日本でのキャリアとは違う経験をすることで、帰国後の転職・就職活動の幅を広げることができます。
またコープ終了後に就労ビザを取得して現地就職をする可能性も広がっています。
3.Co-opとワーキングホリデーの違い
Co-op留学とワーホリは、留学生が海外で働く機会を提供してくれる点で共通しています
ただワーキングホリデーは、参加する際に英語力や学歴の条件はありません。そのかわり年齢やビザの有効期限が制限されています。定員(例年:6,500名)もあって抽選式です。
他方Co-op(コープ)留学では、参加するコースの長さによってビザの有効期間が異なります。1年間~2年間で留学をするパターンが多く、ワーキングホリデーよりも長くカナダに滞在できます。
Co-op(コープ)とワーキングホリデーの違いを表で見てみましょう。
項目 | Co-op(コープ) | ワーキングホリデー |
---|---|---|
対象年齢 | 年齢制限なし | 18~30歳 |
ビザの有効期間 | コースの期間+1ヶ月 | 1年間 |
ビザの定員 | PAL(州政府許可証)による制限あり | 6,500人 |
ビザの延長 | 可能 | 可能 (セカンドワーホリとして) |
就労可能な時間数 | カレッジ通学期間:週24時間 インターン期間:フルタイム |
制限なし |
学歴 | 高校卒業以上 | 不問 |
カナダには31~35歳までが参加できるセカンドワーホリ(ROワーホリ)があります。
4.デメリットと注意点
カナダのCo-op留学には多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も把握しておく必要があります。
まず、Co-opプログラムには学生ビザの取得や就業許可の手続きが必要です。
特にビザ関連の手続きには時間がかかることがあるため、計画を立てる際に余裕を持つことが重要です。
また、実務経験を積むため、授業との両立に工夫が必要です。
さらに、収入や生活費の面でも注意が必要です。
Co-op期間中の収入が予測できないことも考慮しておきましょう。
5.Co-op(コープ)留学 参加条件
コープ留学は高校卒業以上の方であれば、どなたでも参加が可能です。
参加の条件を見ていきましょう。
参加資格
学歴 | 英語力 |
---|---|
高校卒業以上 | IELTS4.0 / TOEIC500 / TOEFL45以上 ※カレッジによって英語力の条件は違います |
英語力が不足している場合には、カレッジ入学前に英語研修を受けることができます。必要な英語力はカレッジ、コースによって異なります。
ビジネス、ホスピタリティで求められる英語力は比較的低め。
IT、デジタルマーケティングなどは高い英語力が求められます。
詳しくはお問い合わせください。
6.Co-opのプログラム
カナダのCo-op留学には数多くの人気プログラムがあります。
各プログラムにはそれぞれ特徴があり、留学生のニーズに合った選択肢となっています。
例えば、IT系のプログラムでは、最新のテクノロジーや開発手法を学びながら実務経験を積むことができます。
一方で、ビジネス系のプログラムでは、実際の企業でのビジネス運営やマーケティングに関わる経験を積むことが可能です。
代表的な3つのプログラムについご紹介していきましょう。
ビジネス系プログラム
最も多いプログラムがビジネス系プログラムです。例えばマーケティング(集客、広報、セールスを学ぶ)やビジネスマネジメント(プロジェクト管理、プロジェクトマネージャー、リーダーシップについて学ぶ)などがあります。その他にも貿易(国際貿易、輸入、輸出関連業務を学ぶ)や流通について学ぶコースがあります。
お勧めの人
・ビジネス全般で使われる表現、英語、知識、経験を習得したい方
・Co-op留学に挑戦することは決まっているが、将来進む業種・職種までは決めかねている方
・どんな職業にも通じる基礎となる部分をしっかりと学び、経験したい方
主なインターン先
商社、メーカー、マーケティング、広告代理店、物流など
ホスピタリティ系プログラム
ホテルや観光関連に特化したプログラムで航空や旅行関連も含みます。
例えばホテルでに努める、旅行会社、ホスピタリティでの営業、業務のオペレーション、マネジメント、業務効率化などを学ぶことが出来ます。
カナダは観光産業に強いのでお勧めのプログラムです。
お勧めの人
・ホテルや観光業界への就職・転職を考えている方
・将来的に接客業に就きたいと考えている方
・観光に強いカナダでこそ学べるホスピタリティについて学んでみたい方
主なインターン先
ホテル、旅行会社、観光会社、飲食店など
IT系プログラム
デザイン系(illustrator、Photoshop)を学んだり、デジタルマーケティング(SNSの運用、SEO対策、リスティングなど)を学べます。またプログラミング(Web制作、アプリ開発)なども学べます。
お勧めの人
・IT業界への転職を考えている方
・IT系のフリーランスを閑雅ている方
・IT関連の仕事に興味のある方
主なインターン先
Web制作会社、Saas企業、アプリ開発会社など