カナダ 専門留学を解説
目次
1.カナダの専門留学の特徴
専門留学では英語を学ぶだけではなく、カナダの専門学校やカレッジに入学して、就職に直結する職業訓練や専門的な知識や技術を学ぶ留学プログラムです。
語学学校が開講する1~2ヵ月程度のものから専門学校、カレッジ、大学が開講する1年~3年程度のコースまで、幅広いプログラムが存在します。
以下でカナダの専門留学の特徴をご説明します。
大学よりも入学がしやすい
専門留学プログラムのあるコミュニティ・カレッジでは、大学と比べて英語の入学規定がやや易しいことが一つの特徴です。
カナダの大学に直接入学しようと思った場合、TOEFL iBT88~100、IELTS6.5~7.0程度が必要ですが、コミュニティ・カレッジの場合にはTOEFL iBT 71~80、IELTS6.0~6.5程度となり少し入学条件が易しくなります。
なお、カナダの高等教育機関(大学やコミュニティ・カレッジ)に進学するうえで日本のような試験選抜はありません。
基本的には、各教育機関が設ける英語力と高校の成績とで合否が決まります。
大学や希望の学科によっては、高校時代に特定の科目の履修を条件としていることもあるため、各教育機関・学科の条件は各校に問合せる必要があります。
たくさんあるコースから希望に合わせて選べる
専門留学が受講できるのは語学学校のほか、専門学校やコミュニティ・カレッジなどがあります。
コミュニティカレッジの講座は英語学習はもちろん、ビジネス、IT、保健、観光など、50~60以上のコースが開講されています。
専門学校は、バンクーバーに60校以上、トロントに120校以上あってコミュニティ・カレッジよりも就学期間(開始時期、講座の期間など)に柔軟性があります。
専門学校にはビジネス、ホテル、IT、料理、旅行、ファッション、デザイナーなど、さまざまな専門学校があります。
カレッジからキャリアを広げられる
公立カレッジの場合、就学の目的には2パターンあります。
以下にご説明しますね。
大学編入プログラム
カレッジで1~2年勉強をして、大学の2年次または3年次に編入することができるプログラムです。
大学編入するためには、大学が要求する単位数と成績を取得する必要がありますが州ごとに編入のシステムが異なります。
そのためコースを選ぶ際に希望する大学への編入が可能なカレッジなのかどうかを事前に確認してから申し込むことになります。
職業訓練コース
1年間以上のプログラムで習得できるCertificate(サーティフィケート)のコース、2年間以上のプログラムで習得できるDiploma(ディプロマ)の2つのコースがります。
そのほかに、4年間で職業に直結した学位を取得できるコース、大学院レベルの資格を取得することができるコースもあります。
2.カナダの専門留学 主な講座
ホスピタリティ
ホスピタリティ講座ではホテルやレストランなどでの接客サービスなどを学ぶことができます。
観光産業が盛んなカナダでは、ホスピタリティの講座のなかでホテル、レストランの現場実習ができる講座もあります。
トラベル&ツーリズム
トラベル&ツーリズム講座では旅行会社、航空会社などで働くための知識、能力を身に付けます。
旅行に関する知識や世界地理、航空券の発券方法などを学びます。
英語力を活かせる業界で働ける、と人気の講座です。
国際貿易
国際貿易では、貿易に関する国際的なカリキュラムに沿って企業のマーケティングやファイナンスなどを学べます。
物流・貿易関連の業界で国際的に活躍したい人に最適です。
WEB・IT
システムエンジニア、ウェブデザイナー、プログラマーなどが目指せる講座です。
短期でウェブデザインの基礎だけを学んだり、ウェブデザイン+システムなど、様々な講座ががあります。
経営学
経営や経済に関して学ぶコースで北米の企業への就職・転職を希望する方にお勧めのプログラムです。
北米でのビジネスマナーを学ぶことができます。
上記以外に、翻訳通訳、映画製作、教育学、調理、福祉、エンジニア、美容、ファッション、インテリアデザインなどさまざまな専門分野を学ぶことができます。
3.Co-op留学でのインターンシップ
Co-op留学は就学と就労がセットになったプログラムです。
就学で学んだ専門分野と同じ分野で就学期間と同じ期間までインターンができます。
バンクーバーのあるBC州では有給のインターンが可能です。