留学に必要な英語力

留学をするとき、誰もがに気になるのが自分の英語力ですね。
「自分の英語力でやっていけるのかな」
「Helloくらいしか言えないけど留学するのは無理かな」

留学すると必ず英語力は上がります。
ただ留学は学校に通うだけでなく、現地で生活するわけですので多少なりとも英語力がないと不便です。

そこがネックになって思い切って留学することができない。なんて人もいるんではないでしょうか。

そこで、このページでは
留学ではどのくらいの英語力があればいいのか。
必要な英語力がわからない。
英語力が不安で留学する踏ん切りがつかない。
と言う方の参考になるように英語力について解説していきます。

目次

1.留学に必要な英語力

実際に留学する場合にどのくらいの英語力が必要になるのか、見ていきましょう。

結論から言えば、英語力が全く無くても留学は可能です。
たとえば、語学学校では「英語は左から右に向かって書きます」というレベルから勉強することができます。
日本人には当たり前ですが、言葉によっては右から左に書く言語もありますから、そういった国から留学に来た方へのレッスンですね。

つまり、日本人が考える英語初心者は既に初心者を卒業している。ということですので十分に留学することが可能です。

とはいえ、留学では勉強するだけじゃなくて「現地で生活する事」も大切な留学の目的の一つです。
スーパーに買い物に行けばレジのおばさんに「調子はどう?」と話しかけられますし、ホームステイ先でも言葉が通じたほうが楽しいのは事実。
生活する事を考えると最低限の英語力はほしいですね。
ということで目安でいうと、留学に行く前に中学の英語を復習しておくと良いでしょう。

留学に行く人、というと英語を普段から勉強していて英語が得意な人。というイメージがあるかもしれません。
ですが、もっとも多いのはそんなに英語に自信が無い人です。
ほとんどの留学生は中学英語に穴があります。
基本は大切ですので「留学に行くんだから。」と高度な英語の勉強をしようとせず中学英語から見直しましょう。

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2.英語のレベル分け

自分の英語力はどのくらいのレベルにあるのか。
やはり気になりますね。
ここでは英検、TOEICを例に英語のレベルを解説していきます。

可能なら留学前にテストで自分の英語力を把握しておいて、どのくらいの英語力をつけたいか。目標を立てておきましょう。

留学後に受けるテストが楽しみになりますよ。

初級~初中級

このレベルは英検だと3級より上の方たち、ということになります。

英検は3級と準2級で大きくレベルに差がありますので準2級までいくと中級レベルに分類されます。

英検を受けた事がない人は中学校卒業程度から高校2年生くらいまでの英語力。と考えておけばいいでしょう。

TOEICでは350~500点くらいのレベルが初級レベルとなります。

実は留学する方の多くはこのレベルです。
語学学校に通う場合には英検3級以上、TOEIC400点をひとつの目安にして目指しましょう。

さて。このレベルでは日常会話はまだ難しいかな。というレベルです。
あいさつやYes,Noで答えられる質問なら。という感じでしょうか。

中級の目安となるTOEIC500点以上、英検準2級以上になると知ってる単語の数も増えるので、簡単な日常会話で相手がゆっくりと発音してくれればなんとか会話になります。

ある程度の会話ができる状態で留学がしたい。という場合にはTOEIC500点、英検準2級を目指しましょう。

中級

このレベルでは英検準2級~2級くらい。
TOEICで言うと700点前後といったところです。

TOEICで700点を超えてくると講座によっては、ある程度専門的な講座を受講することも出来るようになってきます。
ビジネスで英語を使うことも視野に入ってくるレベルです。

コミュニケーションについても、このレベルであればある程度スムーズなコミュニケーションを取る事ができます。
基本的、日常的な会話であれば問題なくこなすことができます。

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上級

上級レベルは英検で言うと準1級~1級。
TOEICで言うと800点以上ということになります。

上級レベルになると、基本的な書く・話す・読む・聞くといった英語の基本4技能な比較的高いレベルにあります。
そのため、基本的な会話だけでなく自分の意見を主張したりすることも出来るようになります。

ここまでくると専門的な講座を受講してインターンを目指したり、海外就職を目指すことも可能になってきます。
また進学でもカレッジへの条件付進学などが可能になります。

英検とTOEICのはなし

レベル分けの中で英検とTOEICを目安として話をさせて頂きましたが、この2つのテストで高い点数を目指すことは必ずしも英語でのコミュニケーション能力が高い事とはイコールではありません。
英検やTOEICでは英語のコミュニケーションといった部分のテストはされないため、意識的に英会話の勉強をするようにしましょう。

さいごに(ゴールを決めよう)

留学する前に「どのくらいの英語力を身につけたいか」を決めておくとモチベーションにもなるのでお勧めです。
その際には漠然と「英語が話せたらいいな」ではなく「このテストで何点を取ろう」といったことまでイメージしておきましょう。

「日常会話に困る事がないようにしたい」
「永住権をとるための英語力がほしい」
「海外就職ができるレベルの英語力がほしい」
「日本に戻って就活の武器になるレベルの英語力を身につけたい」
といった目標があれば、テストの点数などにも落とし込みやすいでしょう。

せっかくお金と時間を使って留学に行くんですから自分の目標に到達できる留学を考えましょう。

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3.留学タイプ別 必要な英語力

ここでは、留学スタイルによって必要となる英語力を見ていきます。

語学留学

まず語学留学ですが、冒頭でもお話をしたようにどんなレベルでも留学が可能です。
ただ少しでもストレスなく留学生活を送るには、少なくとも中学英語の復習はしておきましょう。
TOEICでいうと400点を目標にしましょう。

このくらいのレベルになれば、あいさつ程度やカフェでの注文、スーパーでの買い物もなんとかなりますし、ホームステイ先でのやり取りが直接英語力アップにつながってきます。

専門留学

ビジネス英語や国際貿易、医療、IT、法律英語、幼児教育などなど。留学で専門的な分野を学ぶことができます。
このように専門的な分野を学びたい、という場合にはある程度の英語力が必要になります。

学校や講座によって異なりますが、少なくともTOEIC700点以上が必要となります。

「専門講座になんとかギリギリで入れた」というレベルよりも、少し余裕を持てるレベルの方が講座の内容をより深く理解することができますので留学までになるべく英語力を上げましょう。
英語力が足りないな、という場合には専門講座の前に一般の語学留学をしてレベルがアップしたら専門講座を受講する。という方法もあります。

大学進学

大学進学では英語で授業を受講し、自分の意見を言って、英語の課題をこなします。
ですので英語が出来るということは前提条件になります。

レベルは大学によって大きく異なるのが特徴です。
TOEICでいうと、ほぼ満点を求められる学校もありますし、TOEIC650点でなんとか。という学校もあります。

どうしてもこの大学でないとダメ、という場合にはそのスコアを目指すことになります。

ただ海外ではまずはコミュニティカレッジに通い、その後大学に転入する。という進学方法が日本に比べて一般的に行われています。
そのため、語学学校で英語のレベルを上げその語学学校が提携しているカレッジに進学し大学への転入を目指す。という方法もあります。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデーの場合には、語学留学と一緒でどんな英語レベルでも留学が可能です。

アルバイトなども日本人に囲まれた環境で働くこともできるのでそれほど高い英語力はいりません。

ただ、英語の環境で仕事がしてみたい。という場合には少しでも高い英語力を身につけておいた方がいいでしょう。
具体的にはTOEIC600~700点レベルあると「日本人しかいない職場」でなく「英語を使う職場」で働くことが可能になります。

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4.留学前に英語力を伸ばす方法

留学前の英語の勉強方法としてあまり費用がかからない方法をご紹介します。

DVDレッスン

「レッスン」と書きましたが自分でできる勉強方法です。

初級~初中級の方向けに書いていきます。

まず「一度観た事があって、内容が単純な映画(テレビ番組)」を選びます。
ここでは「一度観た事がある。」というところがポイントです。
「簡単な内容だけど一度も見たことがない映画」だと、いくら内容が単純でもおそらく何を言っているのか全くわかりません。
そのため「一度見たことがあって大まかに内容を把握している」くらいがちょうどいいでしょう。

映画やテレビ番組の内容はどんなものでもいいですが、アニメがお勧めです。
アニメは海外の子供が見ても楽しめるようになっています。
そのため使われる単語も基本的な単語で聞き取りの練習をするのに最適です。

準備ができたら、英語音声+英語字幕で見てみましょう。
単語やフレーズのほとんどは聞き取れないと思います。

これを何度か繰り返すと最初は単語が、次にフレーズが、といった具合に聞き取れる範囲が広くなっていきます。

また語威力をアップさせる意味で、分からない単語やフレーズを書きとめておいて調べてみましょう。
このとき辞書は英英辞典を使いましょう。
初心者用の英英辞典がありますので、「英語を英語で理解する」という体験をしましょう。

英語がしゃべれるようになったら頭の中で英語を日本語に直して理解して、言いたい事を日本語で考えて英語にして。なんてことはしません。
英語を英語として理解して、話したいことを英語で考えて英語で話します。

ゴール=英語が話せる状態で日本語を使わないわけですから今から英語を英語で理解する訓練をしていきましょう。

初心者用の英英辞典では、日本語の解説もついてますから安心して使ってみてください。

オンライン英会話

スカイプなどを利用した格安のオンライン英会話がたくさんあります。

海外にいる先生とマンツーマンで話ができる、というものですが「間違うのが怖くて英語で話ができない」という多くの日本人におすすめです。

文法や単語の勉強はしっかりするけど、いざ英語で話すとなると何も出てこない、出てはきてるんだけど自信がない。という人が多いです。

なぜそうなってしまうのか、といえば「成功体験がないから」ということに尽きます。
つまり「どんな英語でも話し始めれば相手はわかってくれようとする」「自分のつたない英語でも会話ができた」といった経験がないんです。

日本の街中でこの体験をするのは、少々難しいのでオンラインでしてしまおう。ということです。
自分の空いた時間にできる、というのも便利ですね。

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