留学に必要な航空券を徹底解説
留学先が決まったら必ず予約しなければいけないのが航空券です。
でも片道か往復か、どんなチケットがあるのか。
分からないとどんなチケットを買ったらいいか、わからないですね。
このページでは留学に向けたチケットの種類、どんなチケットを買えばいいか。を解説していきます。
目次
1.片道か往復か
片道航空券
片道航空券は行きのみの航空券で帰国日を決めなくていい分、自由度の高い航空券です。
学生ビザ、ワーキングホリデービザを持っている留学生が主に利用できます。
ただし、帰国便のチケットを持っていないと入国が出来ない国もあります。
また、基本的にはビザを持っていれば問題なく入国が可能ですが、片道航空券での入国を認められている国でも入国審査で詳細な説明を求められたり、十分な資金を持っていることの証明を求められることがあります。
長期留学やワーキングホリデーで留学する場合、帰国日や帰国便の出発空港が決まらない場合があります。
そのような場合は片道航空券を購入してください。
国によって、また審査官によっても判断が異なります。
ご自分の留学先では片道航空券で入国が可能なのかどうかは、カウンセラーにお問い合わせください。
観光ビザ(ビザ申請なし)での渡航の場合には入国が許可されない可能性もありますので、往復航空券の購入を検討しましょう。
以下で説明する”FIXチケット”の往復航空券なら、航空券の費用が安く済むので節約にもなります。
往復航空券
往復航空券を持っていれば、「この日に日本に帰ります。」という証明にもなります。
入国審査で最も警戒されるのは「不法滞在をしないか」「違法にこの国で働こうとしていないか」です。
その点、往復航空券を持っていれば日本への帰国の意思がある、とみなされますので入国審査がスムーズになり入国がしやすくなります。
ただ、帰国便変更不可のチケットの場合、帰国日をあらかじめ決めておかなければいけない。
変更可能なチケットでも、大まかには帰国便を決めないといけない。というデメリットもあります。
長期留学やワーキングホリデーの場合にはOPENチケット、またはFIX+OPENチケットで復路便の変更が可能な往復航空券を購入すると良いでしょう。
2.FIXチケットとOPENチケット
FIXチケット
FIXチケットは、帰国日が決まっている往復航空券です。
帰国日の変更は出来ません。
変更が出来ない分、変更可能な航空券に比べて安く購入できるのがメリットです。
帰国日を出発前に決める必要があるので、短期の留学に向いたチケットです。
OPENチケット
OPENチケットは出発後に帰国便の日程の変更が出来る往復航空券です。
有効期間内であれば出発前に帰国便を決める必要が無い自由度の高い航空券です。
最大で1年間有効です。
OPENチケットはワーキングホリデーや長期留学など帰国日を変更する可能性が高い留学におすすめです。
FIX+OPENチケット
上記のFIXチケットとOPENチケットを合わせた航空券です。
出発前に帰国便を決めておく必要はありますが、出発後に決められた回数だけ復路便の変更が可能です。
ただし、変更に手数料がかかる航空券/かからない航空券があります。
購入するときには必ず確認しましょう。
FIXチケットに比べれば自由度がある分、高くなります。
帰国日を変更する可能性が高い長期留学やワーキングホリデーはもちろんですが、短期留学にも利用できます。
3.正規航空券と割引航空券
航空券には正規航空券、割引航空券、格安航空券の3種類があります。
値段も違いますし、予約変更やキャンセルの規約が異なります。
正規航空券
国際航空運送協会(IATA)が決定した定価運賃の航空券です。
つまり航空会社が定価で販売している航空券です。
3種類のうちで最も高い金額となります。
ただし、定価のため他の購入方法に比べて融通が効きます。
具体的には
・フライトの予約変更が自由にできる
・キャンセルは安い手数料でキャンセルが可能
といった特徴があります。
割引航空券(PEX)
割引航空券(PEX)は、各航空会社が独自の割引で販売している航空券です。
正規航空券よりも安い金額で購入可能です。
正規航空券よりも安い分、以下のような特徴があります。
・購入は渡航1週間前までしかできない
・払い戻し手数料が正規より高い
・予約を変更するには手数料が必要になる
正規航空券よりも少し融通が効きにくくなった感じですね。
格安航空券
旅行会社が格安の値段を設定している航空券です。
旅行代理店がツアー用として用意した航空券で、余った分を個人用にバラ売りするものです。
割引されている航空券なので融通は効きません。
以下のような特徴があります。
・座席指定はできません
・払い戻しはできません
・予約変更ができません
ほとんど融通は効きませんが、最も安く購入できる方法なので、しっかりと予定が決まっている場合に検討すると良いでしょう。
4.航空券はいつ買う?
いよいよ留学も決まり、通う学校も決まった。
では、いつ航空券を買ったらいいでしょうか。迷いますよね。
答えは
航空券は、なるべく渡航が決まってすぐに購入ましょう。
渡航日の直前では値段が高くなってしまうことがあります。
通常なら11~12万円程度の成田-バンクーバー往復が45万円になっていたこともあります。
また航空券が売り切れて購入できないこともあります。
割引航空券は購入できる期限も決まっていますので、なるべく早めに購入しましょう。
留学が決まったらすぐに航空券を購入する。というのが基本ですが出発2~3ヶ月前の購入で得をすることもあります。
この時期は運がよければ価格が下がる場合があるんです。
これはツアー客用の販売が既に終了していて、残っている座席を売ってしまおう。と航空会社が考えるのがこの時期だからです。
この時期を過ぎると、逆に航空券は高くなってしまいます。
時期を逃さないように航空券を探しましょう。
5.航空券の探し方
航空券を探す方法は留学代理店、航空会社の公式サイト、旅行代理店、格安航空券検索サイトの4つがあります。
順に見て行きましょう。
留学代理店
ISESでも航空券の手配をさせて頂いています。
多くの代理店は旅行代理店経由で航空券の手配が可能です。
ISESでは旅行代理店の店頭で購入するのと同じ値段(上乗せ手数料なし)ですが、手数料を取るところもあるようです。
よく確認しましょう。
なお、ISESでは弊社が用意できる航空券と留学生がネットなどで探した航空券を比較しお得な方での留学をお勧めしています。
航空会社の公式サイト
航空会社の公式サイトから、直接購入する方法です。
定価で販売されている正規航空券が購入できます。
正規航空券ですので、予約変更などの融通が効きます。
まれに航空会社が独自にセールを行なっていることもあります。
旅行代理店
旅行代理店では主に割引航空券を販売しています。
割引航空券ですので定価よりも安く購入出来ます。
正規の航空券と比べると変更などに手数料がかかりますので、しっかりと予定を決めて購入しましょう。
格安航空券検索サイト
ここ最近、最も多い購入方法です。
ネットで出発地と渡航先、スケジュールを指定して安い航空券を探せるサイトです。
主な検索サイトには、以下のようなものがあります。
・Expedia
・トラベルコ
・スカイスキャナー
・スカイゲート
ただし、予約変更の出来ない航空券が多かったりと事前のチェックは必須です。
変更はできるのか、出来るなら何回までか、手数料はいくらか、など購入前にしっかりと確認しましょう。
航空会社のカウンター
航空会社のカウンターで航空券を探してもらうこともできます。
ただし、航空会社のカウンターはたくさんあるわけでなく空港にあることが多いので簡単には利用できません。
万が一、フライトがキャンセルになった。などトラブルに会った場合の補助として「空港でも航空券は買える」ことを覚えておきましょう。
6.航空券の破棄はしていいの?
留学中に予定を変更したくなるのは、誰にでも起こりうることです。
特に長期留学やワーキングホリデーでの留学の場合には予定を変更する人がほとんどと言ってもいいくらいです。
そうすると往復で買った航空券の復路がいらなくなる場合があります。
そうした場合に「航空券の復路を破棄していいですか?」と質問を受けることがあります。
航空券の破棄は極力しないようにしましょう。
旅行代理店が発券した航空券やネットで探した航空券は基本的にはキャンセルは出来ないことになっています。
(航空会社が発行した正規の航空券は連絡をすればキャンセルが可能です)
割安で売られている航空券は、元をたどれば”ツアー客用だから安くなっているものを、余ったから個人に売った”航空券です。
なぜ安くなったか、といえばツアーでたくさん乗ってくれるから割引をしている。
のと同時に「往復での利用が条件になっている」から安く売っています。
この割安航空券を破棄すると、罰金などが取られる航空券もあります。
また、連絡をしないで破棄をした場合、最悪の場合には同じ航空会社が利用できなくなる、という事態もありえます。
とはいえ、どうしても予定を変更しなければならなくなった。という事は起こりえます。
そういう場合には、すぐに航空会社に連絡をしましょう。