サンディエゴの治安【2024年完全版】
海外留学、特にアメリカ留学でよく聞かれるのが現地の治安について。
治安が特に良いとされる日本に住んでる私たちは、アメリカは危ないのかな。と思ってしまいますね。
もちろん危ない地域もありますが、事前に気を付けるべきことを知っていればトラブルを回避することができます。
そこで今回はサンディエゴの治安に関して、現地の治安概要、危ない地域、安全な地域など危険な目に遭わないためのポイントをご紹介していきます。
現地でトラブルに巻き込まれないために、これからご紹介するポイントをしっかり抑えておいてください。
「サンディエゴ留学を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「サンディエゴ留学で気をつけることは?」
「留学先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」
と、サンディエゴ留学の不安な点はありませんか?
本記事ではサンディエゴの治安についてお答えします。
目次
- 1.サンディエゴの治安概要
- 2.サンディエゴでよく起こる犯罪例
- 3.サンディエゴで治安が悪いエリア
- 4.サンディエゴで治安が良いエリア
- 5.サンディエゴで身を守るためのポイント
- 6.トラブルにあったら
- 7.サンディエゴ そのほかの注意点
- 8.サンディエゴの治安まとめ
1.サンディエゴの治安概要
サンディエゴはアメリカの他の都市に比べて比較的治安の良い都市です。
ただし空港や繁華街といった、人の出入りが多いエリアはスリや引ったくりがあるので注意が必要です。
事実サンディエゴ市による2020年の統計では強姦485件、強盗1,207件、窃盗16,044件、暴力事件5,303件、車両盗難4,953件と、特に盗難の被害が多発しています。
サンディエゴに訪れる際は貴重品の管理を徹底する必要があります。
近年、サンディエゴでは犯罪件数が増加しています。
サンディエゴでは凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに発生件数が増加傾向にあります。
特に窃盗犯罪では、いったん下がっていた事件発生率が上がってきています。
10万人あたりの犯罪発生率をアメリカ全体、日本と比べてみます。
窃盗犯罪の発生率は
アメリカ平均を100とした場合
サンディエゴ:84.6
日本:17となっています。
また、凶悪犯罪については
アメリカ平均を100として
サンディエゴ:33
日本:11となっています。
このように、凶悪犯罪よりも窃盗などの犯罪が多いのがわかります。
2.サンディエゴでよく起こる犯罪例
スリ
最も観光客が巻き込まれやすく、日本人留学生も被害に遭っているのがスリです。
空港やレストランなど、不特定多数の人間が行きかう場所で多発しています。
観光地やダウンタウンなどの混雑した場所、公共交通機関などの不特定多数の人が行き交う場所では、常に貴重品に気を配るようにしましょう。
ただ人混みではない場所でも安心できませんので注意しましょう。
・ひったくり
スリと並んで、日本人留学生の被害が多いのがひったくりです。
グループで犯行に及ぶ場合もあって1人が被害者の注意をひいている隙に、もう1人が後ろからバッグを奪うなどの手口があります。
置き引き
ビーチでの置き引きが多発しています。
混雑しているのに加え、貴重品の管理が甘くなる環境なので置き引きの被害が多くなっているようです。
友だちと交代で荷物を見たり防水ポーチに入れて荷物を身につけるようにしたり、最低限の貴重品のみを持つようにするなどの対策をしましょう。
車上荒らし
鍵のかけ忘れや車内に置いた貴重品目当てに盗難が行われます。
車内に荷物を置いていく場合は、座席の下やトランクといった外から見えない場所に隠してください。
お酒を助手席に置いて車を離れたため、窓を割られてお酒を盗まれた。という例もあります。
できるだけ人目につく場所に駐車する、窓は閉める、少しでも車を離れるときは必ず鍵をするなどの対策をしましょう。
暴力事件
多くの飲食店が並ぶ繁華街では、酔っ払いがケンカを始めて暴行罪や傷害罪で逮捕されることが頻繁にあります。
繁華街に1人で行かない、騒いでいる人には近づかないなどの注意をしましょう。
性犯罪
特に女性に気を付けて頂きたいのがレイプや痴漢といった性犯罪です。
ドライブに誘われて車に乗ったら知らない場所に連れていかれて性被害に遭うといったケースもあります。
十分に気を付けましょう。
3.サンディエゴで治安が悪いエリア
サンディエゴはアメリカ国内の主要都市と比較して貧富の格差が少なく、比較的治安状況が安定していると言われています。
しかし、世界一治安の良い日本と比べると十分に警戒が必要です。
油断をすると犯罪に巻き込まれる恐れもあります。
ここでは、サンディエゴの中でも特に気を付けるべき危険なエリアをご紹介します。
パシフィックビーチ
パシフィックビーチは有名なシーワールドのあるミッションビーチの隣町で、サーフィン好きの若者が多く住んでいる街です。
この地域ではスリやひったくりなど、特に観光客を標的にした窃盗事件が多く起こっています。
貴重品は肌身離さず持ち歩き、バーやクラブに行く際はトラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
またエリア南側を中心に頻発しているのが暴行事件でノーザン野生動物保護区付近で特に多く発生しています。
イーストビレッジ
イーストビレッジにはレストランが立ち並び多くの観光客から高い評価を得ています。
このイーストビレッジでは他の地域に比べて犯罪率が高く、酔っ払いによる暴力事件や窃盗、ひったくりなどの被害が多発しているエリアです。
特にダウンタウンの東側で犯罪が発生しています。
狭い路地に入ったところでは、強盗事件も発生しているのでより一層注意しましょう。
おしゃれなレストランが多いので観光したい場所ではありますが、1人で観光するのは避けて複数人で昼のうちに訪れましょう。
ノースパーク
ノースパークはレストランやカフェがあり、サンディエゴで最もスタイリッシュなエリアとして観光客からも人気です。
街中の各所に設置してあるストリートアートは、多くの観光客から非常に高い評価を得ています。
しかし、置き引きやひったくりなどの窃盗が多発している地域でもあります。
エリア北東部では強盗事件が多く発生していて、足を踏み入れる際にはより一層の警戒をしましょう。
オーシャンビーチピア
オーシャンビーチピアは音楽を流してパーティーを楽しむ地元民や、マリファナを吸っている人で賑わうヒッピーな雰囲気が漂うビーチです。
地元民からすると旅行者は目につきやすく、スリやひったくりの標的になるので近づかない方が良いでしょう。
4.サンディエゴで治安が良いエリア
サンディエゴで比較的治安のよいエリアをご紹介します。
コロナドビーチ
コロナドは人気のリゾート地であり、富裕層が住むエリアとしても有名です。
コロナドビーチは、有名な「Hotel Del Coronado」の目の前に広がっています。
ビーチにはライフガード、ホテルには警備員が常駐しています。
人通りも多く、犯罪率も低いので安全にビーチを満喫できます。
サンディエゴ動物園
サンディエゴ動物園は子供連れの家族が多く利用していてフレンドリーなスタッフがたくさんいます。
動物園のような有料施設は誰でも利用できる公共施設に比べ、不審者がいる可能性が低いです。
トーリー・パインズ
トーリー・パインズは犯罪率が低く、安全なエリアとして知られています。
日中は1人でジョギングやハイキングをしている人がたくさんいます。
世界的に有名なゴルフのツアーも開催していてゴルフ好きにもおすすめのエリアです。
5.サンディエゴで身を守るためのポイント
トラブルに巻き込まれないために、サンディエゴ留学中は以下のポイントに気を付けましょう。
カバンは常に体の前で持つ
スリや置引きは、主に人混みの中で発生しています。
ポケットには何も入れず、カバンに入れるようにしましょう。
カバンは前に抱え、常に視界に入る状況を保つようにします。
気をつけているつもりでも、いつの間にか財布や携帯を盗まれてしまったという事例も少なくありません。
現金は小分けにして保管しておくと、盗難被害に遭った時の対策として効果的です。
危険な場所には近づかず人通りの少ない通りは避ける
サンディエゴはアメリカ国内では比較的治安が安定している都市です。
ですが、それでも犯罪は発生しますし昼夜関係なく、人通りが少ない場所は犯罪に巻き込まれやすいです。
治安が良い場所であっても、路地裏などは危険です。
このページであげたような場所は、重大な犯罪が起こりやすいので極力近寄らないようにしましょう。
特に夜間の外出や1人で行動する場合は、できるだけ人通りの多い道を選びましょう。
夜間の外出は控える
夜間に外出しなければならない時は、あらじめルートを決めておきましょう。
その際には、多少遠回りになっても人通りが多い場所や明るい場所を通るようにしましょう。
また1人だけでの行動は避けましょう。
知らない人は信用しない
海外では日本人は大人しくてお金持ちというイメージを持たれています。
また日本人は防犯意識が低いことが多く、犯罪者から見たらカモとみられることもあります。
知り合った(つもりの)現地人に気を許し、強盗や性被害に遭ってしまうケースがあります。
よほど親しくなった人間でなければ信用しないようにしましょう。
6.トラブルにあったら
留学では思いがけないトラブルに遭うこともあります。
治安のよいサンディエゴでも例外ではありません。
事件や事故に巻き込まれた際、自分を助けてくれる機関はどこなのかを把握しておきましょう。
ここでは、万が一の時に力になってくれる警察や大使館等の情報を紹介します。
通報は
警察や消防、救急への通報は「911」にかけましょう。
日本とは違い、アメリカでは「911」で3種類すべての機関に助けを求められます。
英語が苦手な場合は、「ジャパニーズプリーズ」と申し出ると日本語対応が可能なスタッフがいる場合には代わって貰えます。
総領事館 大使館
大使館、総領事館は現地の邦人を保護してくれます。
遠慮なく頼りましょう。
サンディエゴに総領事館はありませんので、ロサンゼルスの総領事館に連絡をしましょう。
在ロサンゼルス日本国総領事館
住所 | 350 South Grand Avenue, Suite 1700, Los Angeles, CA 90071 |
電話番号 | 213-617-6700 |
ウェブサイト | LA領事館のウェブサイトはこちら |
受付時間 | 9:30-12:00、13:00-16:30 |
*緊急の場合に限り24時間受付可能
サンディエゴは領事館がないため、管轄の在ロサンゼルス日本国総領事館を利用しましょう。
旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。
日本大使館はワシントン(東海岸)に存在しています。
西海岸のサンディエゴから東海岸に助けを求めるのは現実的ではありませんので、ロサンゼルスの総領事館を頼りましょう。
「安全の手引き」を確認しておこう
犯罪に巻き込まれないようにする方法は在ロサンゼルス日本国総領事館がまとめている「安全の手引き」で紹介されています。
渡航前には必ず確認しましょう。
7.サンディエゴ そのほかの注意点
アルコールは外で飲まない
サンディエゴ内にあるすべてのビーチやボードウォーク、公園はアルコール類の持ち込みが禁止されています。
初犯で250ドル、再犯は500ドル以上が科せられます。
アメリカでは飲酒ができる年齢は21歳からなのであわせて注意しましょう。
デモ、ストライキ
サンディエゴでは選挙期間や大きな事件があると、デモやストライキが起こることがあります。
領事館やニュースで最新の情報を確認しましょう。
交通ルール
アメリカでは進行方向の信号が赤でも歩行者がいなければ右折が可能です。
運転をする場合には慣れていないと「早く曲がれ」とクラクションを鳴らされることがありますが、落ち着いて右折しましょう。
また日本よりも簡単に免許証が取得できるので、技術が未熟な人が多くいます。
日本で運転するときよりも慎重に運転するようにしましょう。
パスポートをなくしたら
パスポートを盗難・紛失し、帰国までに新規旅券の発給を待てない場合は「帰国のための渡航書」を申請する必要があります。
詳しくは在ロサンゼルス日本国総領事館の「帰国のための渡航書(緊急に帰国しなければならない場合)」をご確認ください。
8.サンディエゴの治安まとめ
サンディエゴはアメリカ国内で比較的治安が良い都市ですが、日本と比べると軽犯罪が多発しています。
こういったトラブルに巻き込まれないためには、危険な場所には近づかない・私物をしっかり管理するなどの基本的な防犯対策の知識をおさえるだけで、犯罪に巻き込まれるリスクが軽減されます。
スリやひったくりといった軽犯罪に注意して留学生活を満喫しましょう。
外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。
サンディエゴの中で特に治安面で注意が必要なエリアはパシフィックビーチとイーストビレッジです。
注意しましょう。